新年が明けた。2023年というSF感も甚だしい年号が現実世界に辿り着いた頃、私は深い眠りに落ちていた。そう、私はその記念すべき瞬間、寝落ちしていたのだ。一体何があったというのだろう?特段何もなかったのだと思う。ただ、直前までWebサイトを作っていたことは覚えている。
Post Passion Fruits(通称ポスパ)という、2020年から私がのらりくらりと主宰しているアート・コレクティブがある。そのコレクティブが2023年、貸民家プライベイト(通称プライベイト)というスペースの運営を任されることになり、そのタイミングに合わせて、ポスパのウェブサイトを公表しようという目論見だった。
本来であれば公表は2022年の年末、12/31の21:00を予定していた。ステイトメントやお知らせを書いたり、修正したりしているうちに、Webサイトを作る予定が押しに押してしまった。結局数時間でWebサイトを作る羽目になり、奮闘はしたものの、当然の如くその無理ゲーチャレンジには敗北した。結果1/1の21:00に予定をずらしてもらった。
安堵した瞬間、眠りに落ちた。深夜に目を覚ました世界は既に、2023年に様変わりしていた。私の気持ちだけを取り残したまま。
寝ぼけた頭を再起動させる。そういえばNILOGとかあったよね?あれどうなったの?という声が聞こえる。私の声だ。知らない人のために注釈を入れると、私は数年前からNILOG(NIL + LOG)という名前の、人生のログを付ける作業をしている。NILOGは当初書き言葉による文字のブログに始まり、昨年は喋り言葉による声のブログに変化していた。嬉しいことに出版社ナナルイと編集者小川くんによる手厚い協力の元、文学フリマ東京35に合わせて出版もされた。
https://nanarui.theshop.jp/items/68764965
今年のNILOGはどうしようかなと考えていたが、文字のブログと声のブログを混ぜてみたら面白いかなと思っている。基本的に毎日更新をしてきたNILOGだが、今年からは気が向いたときに更新することにした。そのような継続性こそが、以前のNILOGのひとまずの結論でもあったわけだし。ちなみにNILOGは在庫が少なくなってきたので増刷を予定しているらしく、今年度中に商業流通版としても出版される予定なので、それも期待していてほしい。
最後に私が新年を寝落ちで過ごす原因となった、ポスパのWebサイトを掲載しておかなければ。同時にプライベイトからのお知らせも。
https://postpassionfruits.com/
https://tokyoprivate.theblog.me/
それでは改めて、明けましておめでとうございます。今年もNIL周りの諸々をよろしくお願いします。
追伸:NILOGの更新情報や私の日々の活動などを記録していく予定のNilverseというディスコードサーバーの運営を始めたので、興味のある方は以下のリンクから登録をお願いします。